大矢 亮子
働くスタッフさん達の良い空気が、子ども達にも伝わる
私は企業主導型保育園の朝潮橋園で勤務しています。
仕事内容としては保育の現場ですが、まずもって園長としてその風通しの良い職場にしなければいけないなと思いました。子どもというのは大人が、家族で言えば両親が出してくれる空気感が絶対に子供に伝わっていきます。子どもが素敵な環境で育ったら笑顔が素敵な子にもなるし、その中で親が自身の役割を確実にしっかり果たすことで、子供たちもお勉強だったりお手伝いだったりするべきことはきちっとやっていくというのは、自分の子育ての中で確信を持っていることでした。
それは職場でも同じです。やはりそのような空気感は大切で、スタッフさん達が笑い合って本当に楽しいっていう想いで働いてもらうということを最優先に考えてノーストレスの職場にしたいと思っているので、一人一人とはかなり向き合って来ました。その人のことも承認することもそうですし、「今日の保育の中でこういう言葉掛けをされているところがすごくよかったよね」ということを伝えたりして関係性を築いています。スタッフさんが心から本当に笑っていらっしゃるのか、保育園のドアを開ける時にどんな思いで開けて来られるのかを常に考えて、一人一人と話す時間を作るように意識してきました。
先生として、人間として信頼される先生に
私は子供に伝わっていくもので、目には見えない部分が一番伝わると思っています。それは例えばピアノがとても上手に弾けるから子供も弾けるわけではなくて、上手に弾けるように努力をした心が子供に伝わるということ。だから大人が「他の人が見ているからゴミを拾う」のを見ていたら人前だけいい格好する子が育ってしまいます。そうではなくて「誰も見てない・認めてくれてないけど、今ここで全部のゴミ拾いができるかどうか」という人間性があったら、それは人のためにお役に立ちたいっていう子供に育つと思ってきました。
だからこそ、まずは自分が先生としても人間としても第一に信頼してもらえる人になることを目指しています。良い言葉を発した人・良い行動取ってきた人っていうのは、回り回って必ず自分に戻ってくる。だから働きやすい職場になっていくというのは他の人にも波及させていきたいと思っています。教育についても、心の豊かな子に育ててあげたいです。脳科学を取り入れていろいろな教育をしていくのと並行して、土台となる人間性という部分を大事にして日々の保育に取り組んでいきます。